行動ファイナンス

効率的市場仮説では、「投資家は常に合理的に行動する。」という前提がなされています。 この場合の「合理的」とは「金銭的な期待利益を最大化するように行動する。」 =「得られるお金の期待値が最も高くなるように行動する。」という意味です。

ところで、これは本当でしょうか??まず常識的に考えて非常に怪しいですよね。 宝くじの期待値はたった50%です。つまり1億円宝くじで当てようと思えば、理論的には2億円買わなければいけないはずで、とても「合理的」とはいえません。しかし毎年年末には宝くじ売り場には列ができます。

言うまでもないことですが、人間の行動は「合理的」などではありません。 しかし、このような「非合理的」な行動はてんでばらばらで法則性のないものではありません。 逆に一定の偏りがあります。 このような一定の偏り(=バイアス)を心理学的に説明しようとする学問が行動ファイナンス であり、非常に興味深いものです。名前は小難しいですが、以下の命題はどれも非常に納得のいくものです。

  • 損失回避理論(リスク・プレミアム、メンタルアカウンティング)
  • 自己関与のイリュージョン
  • 認知的不協和 id:komoribiz:20041023
  • バブルの心理学
  • 保守的バイアス