物理学会での「ニセ科学」シンポジウム

物理学会でのシンポジウム開催のおしらせ

2006年3月に愛媛大学松山大学で開催される第六十一回物理学会年次大会において、「ニセ科学」をテーマにしたシンポジウムをおこないます。 ここで「ニセ科学」とは、(科学と擬似科学の境界付近にある位置づけの微妙な営みのことではなく)科学的に誤り(ないしは無意味)であることが明白であるにもかかわらず表面上は科学を装っている営みを指します。「ニセ科学」は、物理学の研究にはほとんど何の影響もないでしょうが、広い意味での科学教育を考えたとき強い影響力をもつおそれがあると考えています。

このシンポジウムでは、いくつかの典型的な「ニセ科学」の事例を紹介していただきながら、私たち物理学者が「ニセ科学」とどう向き合っていけばよいのかを考えるきっかけを作りたいと思っています。また、どの程度のものをどこまで批判すべきか、批判するとしたらどういう形でおこなうべきか、などの点も含めて議論したいと考えています。多くの方のご参加を歓迎いたします(物理学会会員の以外の方も参加の方法については、このページの末尾をごらんください)。

学会でニセ科学シンポジウムを行うというのは日本初らしい。